アライブの第3話のテーマは在宅医療かホスピスか―末期がんの母を抱える父と娘の選択と、がん患者の母の想いについてでした。
がんの診断を受ければ病態に違いはあれどやはり自分の未来について考えると思います。
自分や家族の最後はどこでどう過ごすのかは非常に大きな問題で、
何が1番いいのかはそれぞれの考えによるところだと思ってはいるのですが、
そんな時に心先生のような腫瘍内科医がいてくれたらいいなと思いました。
ところで実際ホスピスとはどんなところで平均金額はいくらぐらいなのか?
低所得者でも利用することはできるのか?
など、ホスピスについて調べてみました。
ホスピスの費用の平均金額は?
ホスピスとは、死期が迫った患者に緩和ケアを行い、穏やかな日常を送れるよう支援することを目的として作られた施設です。
ここでは延命治療は行いません。
痛みを軽減するための緩和ケアを行います。
緩和ケアとは、病気の治療が目的ではなく、病気による痛みや苦しみを和らげて残された時間を前向きに生きることを支援し
患者の生活の質(クオリティオブライフ=QOL)を高めることを目的としています。
患者さんの生命を尊重し死を自然なことと認め、
死を迎えるまで患者が人生を積極的に生きてゆけるように支えたり
家族が患者の病気や死別後の生活に適応できるように支える事を目的としています。
緩和ケア病棟の入院費ですが、
(A)1日当りの緩和ケア病棟入院料の自己負担分
+(B)食事の自己負担金
+ (C)差額ベッド料など(保険外費用)
の合計が厚生労働省から緩和ケア病棟として承認を受けた施設の場合の費用です。
病院の施設基準などで保険点数の違いもありますし、保険料の負担割合も違うので金額は個人で差があります。
高額療養費制度や所得区分の『認定証』があれば個人負担が軽減されるので、
各自の保険者に問い合わせされるのが一番良いと思います。
ホスピスは低所得者も可能なの?
ホスピスはイギリスが発祥の取り組みで、日本では緩和ケア病棟とも呼ばれています。
ホスピスでは、専門家のチームにより、病気による痛みや苦しみを和らげる緩和ケアが行われます。
緩和ケアは患者だけではなくその家族も対象です。
費用は国の保険制度などをうまく利用することで抑えることができます。
現在、日本全国で213施設・4,230床あるホスピス・緩和ケア病棟での対象となるのは、
「主として末期の悪性腫瘍(がん)の患者または後天性免疫不全症候群(AIDS)に罹患している患者」
と定められています。
ホスピス・緩和ケアは、
■訪問診療・訪問看護・訪問介護などによる在宅ケア
■一般病棟での緩和支援ケアチームによる緩和ケア
■ホスピス・緩和ケア専門外来
■ホスピス・緩和ケアのデイケア
などがあり、必ずしも患者さんの病態が末期(治癒不可能)であることを前提としない場合もあります。
ホスピス・緩和ケアの特色としてチーム・アプローチがあります。
患者と家族を中心に、医師、看護師、ソーシャルワーカーなどの専門職とボランティアとで構成するチームによるケアです。
ひとりじゃないからね!
ホスピスに関するみんなの反応
患者さんも家族も、医師も、みんな悩むんですね。
出典:Twitterより
まとめ
ホスピスの費用の平均金額は?
低所得者はどうなる?
アライブ見て調べたことをまとめてみました。
*ホスピスは緩和医療を行う場所。
費用は年齢や所得により負担金額や高額医療制度の対象になるかもしれないので保険者に問い合わせして下さい。
*低所得者でも心配しないで大丈夫。
日本の国民皆保険制度で負担もある程度に抑えられます。
*家族が患者の病気や死別後の生活に適応できるように支える事が緩和ケア医療で、早い段階で緩和ケアを広めていく事が必要とアライブが教えてくれた。
アライブはドラマですが、本当に深く丁寧に日本の医療について描かれているなと感心しました。
アライブ、今期イチ押しのドラマです。